6月14日(金)は2ヶ月に1度の年金支給日です。
6月からは年金受給者を対象に定額減税も実施されるため、手取り額も増加することでしょう。
では、現代シニアは現在平均でどのくらいの年金を受け取って生活しているのでしょうか。
そこで本記事では、2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を一覧で確認していきます。
1. 国民年金と厚生年金
まずは日本の公的年金の仕組みを確認しましょう。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
日本の公的年金は国民年金と厚生年金の2階建て構造になっており、現役時代の働き方によって加入する年金が異なります。
厚生年金に加入する人は同時に国民年金にも加入するため、一般的には老後に受給する年金が手厚くなります。
2. 【一覧表】60歳代・70歳代・80歳代の「国民年金」の平均受給額
まずは、国民年金の平均月額から見ていきます。
2.1 国民年金の平均月額(60歳代:60歳~69歳)
- 60歳:国民年金4万2616円
- 61歳:国民年金4万420円
- 62歳:国民年金4万2513円
- 63歳:国民年金4万3711円
- 64歳:国民年金4万4352円
- 65歳:国民年金5万8070円
- 66歳:国民年金5万8012円
- 67歳:国民年金5万7924円
- 68歳:国民年金5万7722円
- 69歳:国民年金5万7515円
2.2 国民年金の平均月額(70歳代:70歳~79歳)
- 70歳:国民年金5万7320円
- 71歳:国民年金5万7294円
- 72歳:国民年金5万7092円
- 73歳:国民年金5万6945円
- 74歳:国民年金5万6852円
- 75歳:国民年金5万6659円
- 76歳:国民年金5万6453円
- 77歳:国民年金5万6017円
- 78歳:国民年金5万5981円
- 79歳:国民年金5万5652円
2.3 国民年金の平均月額(80歳代:80歳~89歳)
- 80歳:国民年金5万5413円
- 81歳:国民年金5万5283円
- 82歳:国民年金5万7003円
- 83歳:国民年金5万6779円
- 84歳:国民年金5万6605円
- 85歳:国民年金5万6609円
- 86歳:国民年金5万6179円
- 87歳:国民年金5万6030円
- 88歳:国民年金5万5763円
- 89歳:国民年金5万5312円
※65歳未満の国民年金の受給権者は繰上げ支給を選択した者
3. 【一覧表】60歳代・70歳代・80歳代の「厚生年金」の平均受給額
同資料で厚生年金の平均月額も見ていきましょう。
なお、以下の厚生年金はすべて国民年金部分を含みます。
3.1 厚生年金の平均月額(60歳代:60歳~69歳)
- 60歳:厚生年金9万4853円
- 61歳:厚生年金9万1675円
- 62歳:厚生年金6万1942円
- 63歳:厚生年金6万4514円
- 64歳:厚生年金7万9536円
- 65歳:厚生年金14万3504円
- 66歳:厚生年金14万6891円
- 67歳:厚生年金14万5757円
- 68歳:厚生年金14万3898円
- 69歳:厚生年金14万1881円
3.2 厚生年金の平均月額(70歳代:70歳~79歳)
- 70歳:厚生年金14万1350円
- 71歳:厚生年金14万212円
- 72歳:厚生年金14万2013円
- 73歳:厚生年金14万5203円
- 74歳:厚生年金14万4865円
- 75歳:厚生年金14万4523円
- 76歳:厚生年金14万4407円
- 77歳:厚生年金14万6518円
- 78歳:厚生年金14万7166円
- 79歳:厚生年金14万8877円
3.3 厚生年金の平均月額(80歳代:80歳~89歳)
- 80歳:厚生年金15万1109円
- 81歳:厚生年金15万3337円
- 82歳:厚生年金15万5885円
- 83歳:厚生年金15万7324円
- 84歳:厚生年金15万8939円
- 85歳:厚生年金15万9289円
- 86歳:厚生年金15万9900円
- 87歳:厚生年金16万732円
- 88歳:厚生年金16万535円
- 89歳:厚生年金15万9453円
※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者
ここまで、厚生年金と国民年金の平均受給額を年齢別に確認してきました。
次章からは、全体での平均受給額と男女での金額差があるのかどうか、同じく一覧表にしてみていきます。
4. 年金受給額の平均は?
まずは国民年金の平均額を見てみましょう。
4.1 国民年金(老齢基礎年金)
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金の保険料は一律となっているため、平均額は約5万円で大きな差はありませんでした。
4.2 厚生年金
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
厚生年金は年収が高くなるほどに受給額も増えます。
公益財団法人生命保険文化センターが行っている「生活保障に関する調査」によると、夫婦二人でゆとりある老後生活を送るには生活費が「月額37万9000円」必要であると考えられているようです。
国民年金のみでは不足しており、厚生年金を受け取っていたとしても、まだ不足する可能性がある金額ですね。
5. 年金を増やして老後に備えよう
本記事では、国民年金と厚生年金の仕組みを解説し、平均受給額について考えてきました。
ゆとりある老後を過ごすためには年金だけでは不十分となる可能性があるため、今後は年金を増やす方法についても検討しておきましょう。
具体的には「国民年金の追納」や「付加年金の加入」、また企業年金や個人年金保険に加入するといった方法もあります。
公的年金の受給額は、現役世代の働き方によって異なるため、公的年金だけでは老後の支出をカバーできない可能性もあります。
公的年金だけで老後の生活費をまかなうのが難しい場合には、上記のようなさまざまな方法を検討して、ご自身に合った資金計画を立てるのが大切です。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「公的年金から源泉徴収される所得税等の定額減税」
- 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」
中本 智恵