物価上昇が続く中で、日々の生活に余裕がなくなっている人も多いです。

また、40歳代・50歳代の世帯は老後生活に経済的な不安を感じている人も少なくありません。

そこで本記事では、年収500万円の会社員の夫と専業主婦の妻の世帯が老後を年金だけで暮らせるのかシミュレーションします。

年金受給額や生活費の目安も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 年収500万円の会社員はいくらの年金をもらえるか

まずは、年収500万円の会社員の夫がもらう年金額を確認します。

以下の条件で、現役時代の平均年収ごとの年金受給額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

【写真3枚】1枚目/平均年収ごとの目安年金受給額、2枚目/令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額1/3

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

1.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収:年金受給額の目安(額面)

  • 200万円:月10万5000円
  • 300万円:月12万5000円
  • 400万円:月14万円
  • 500万円:月16万円
  • 600万円:月18万円
  • 700万円:月19万5000円
  • 800万円:月21万1000円
  • 900万円:月23万3000円
  • 1000万円:月23万5000円

平均年収500万円の会社員は月16万円の年金をもらえます。

また、平均年収200万円の会社員が受け取る年金は月10万5000円、平均年収1000万円の会社員が受け取る年金は月23万5000円です。

現役時代の平均年収が、いかに年金受給額に影響するかがわかります。

次章では、専業主婦が受け取る年金を確認します。

2. 専業主婦がもらえる年金はいくらか

日本年金機構「令和6年4月からの年金額等について」によると、2024年度における国民年金の満額支給額は月6万8000円です。

令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額2/3

令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額

出所:日本年金機構「令和6年4月からの年金額等について」

そのため、会社員や公務員の経験がない専業主婦がもらえる年金額は月6万8000円となります。

平均年収500万円の会社員の夫がもらう年金額との合計額は、月22万8000円です。

3. 年収500万円の会社員の夫と専業主婦の世帯は年金だけで老後を送れるのか

年収500万円の会社員の夫と専業主婦の妻が受け取る年金額の合計が月22万8000円であることを確認しましたが、この年金だけで老後生活を送ることは可能なのでしょうか。

総務省統計局「家計調査報告【家計収支編】2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の月の平均支出は月28万2497円です。

年金受給額は月22万8000円のため、月5万4497円生活費が不足します。そのため、老後に平均的な水準の生活を送りたい場合、年金だけで暮らすことは難しいでしょう。

老後1年間につき65万3964円の用意が必要です。20年間だと1307万9280円となります。

4. 老後の生活をシミュレーションしよう

老後は突然やってくるわけではありません。

そのため、事前に準備が可能です。ぜひ、自分の世帯が将来受け取る年金額とかかる生活費をシミュレーションしてみて、老後に向けていくらの貯蓄が必要かを計算してみてください。

必要な金額がわかれば、やるべき老後対策も明確になるでしょう。

参考資料

苛原 寛