2. 専業主婦がもらえる年金はいくらか

日本年金機構「令和6年4月からの年金額等について」によると、2024年度における国民年金の満額支給額は月6万8000円です。

令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額

令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額

出所:日本年金機構「令和6年4月からの年金額等について」

そのため、会社員や公務員の経験がない専業主婦がもらえる年金額は月6万8000円となります。

平均年収500万円の会社員の夫がもらう年金額との合計額は、月22万8000円です。

3. 年収500万円の会社員の夫と専業主婦の世帯は年金だけで老後を送れるのか

年収500万円の会社員の夫と専業主婦の妻が受け取る年金額の合計が月22万8000円であることを確認しましたが、この年金だけで老後生活を送ることは可能なのでしょうか。

総務省統計局「家計調査報告【家計収支編】2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の月の平均支出は月28万2497円です。

年金受給額は月22万8000円のため、月5万4497円生活費が不足します。そのため、老後に平均的な水準の生活を送りたい場合、年金だけで暮らすことは難しいでしょう。

老後1年間につき65万3964円の用意が必要です。20年間だと1307万9280円となります。

4. 老後の生活をシミュレーションしよう

老後は突然やってくるわけではありません。

そのため、事前に準備が可能です。ぜひ、自分の世帯が将来受け取る年金額とかかる生活費をシミュレーションしてみて、老後に向けていくらの貯蓄が必要かを計算してみてください。

必要な金額がわかれば、やるべき老後対策も明確になるでしょう。

参考資料

苛原 寛