2. マツダの2024年3月期通期の決算
マツダは2024年5月10日、2024年3月期通期の決算を発表しました。連結売上高は4兆8276億円(前期比+26.2%)、営業利益は2505億円(同+76.4%)となりました。
米国での販売が好調に推移したほか、車種別では「CX-90」などのラージ商品群や、米国で製造した「MAZDA CX-50」の販売台数が増加しました。
配当金については、1株当たり期末配当30円に加え、特別配当5円を加算し、年間配当は計60円と、過去最高となりました。
それでは次に、マツダの株価動向について見ていきましょう。
3. マツダの直近の株価動向
マツダの株価は2020年を底に反転して、2021年以降は右肩上がりで推移してきました。
2020年の頃は500円付近まで下落しましたが、直近では1800円を上回る場面も見受けられ、ここ5年で株価は大きく上昇したことになります。
営業利益は、コロナをきっかけに2021年3月期に大きく減少したものの、その後は売上高の増加に伴って堅調に伸び、今2024年3月期には売上高、営業利益ともに過去最高をマークしました。
4. CX-80を初公表したマツダ、今後の業績と株価は
欧州で新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を初公表したマツダ。
直近の業績も、欧米事業の業績がけん引する形となっており、業績へのインパクトに注目が向かいます。
また、それらを踏まえた株価動向にも、要注目でしょう。
参考資料
石津 大希
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社し、現在はコンテンツ編成本部マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
最終更新日:2024/09/04