3. 「東京エレクトロン」と「アドバンテスト」2023年からの株価動向を振り返る
次に両社の2023年以降の株価を振り返ってみましょう。
両社ともに2023年1月から株価は右肩上がりの状態です。
3.1 東京エレクトロン
2023年1月4日 1万2803円→2023年5月24日 3万5790円(2.79倍)
3.2 アドバンテスト
2023年1月4日 2067.5円→2023年5月24日 5591円(2.70倍)
上昇率としては東京エレクトロン2.79倍、アドバンテストが2.70倍です。
若干、東京エレクトロンの上昇率が上回っているものの、ほぼ同等の上昇率です。AIブームに乗る形で、日本を代表する半導体銘柄の両社は株価上昇を果たしました。
ただし、両社とも株価は3月を天井に若干下落しています。
上昇トレンドが崩れた訳ではありませんが、足下は次の上昇待ちの状態です。
4. 半導体銘柄「東京エレクトロン」と「アドバンテスト」のまとめ
東京エレクトロンとアドバンテストの、2023年からの株価上昇率は同等でした。
また業績も2024年3月期は両社とも前期比で減収減益となっています。ただし2025年3月期の業績回復は、東京エレクトロンがアドバンテストを上回る予想です。
日本を代表する半導体銘柄の東京エレクトロンとアドバンテストは、2023年以降は類似の株価上昇を果たしました。しかし2024年は、業績の回復力の違いとともに、株価も差が生じることになるのでしょうか。
5月23日に発表されたNVIDIAの2~4月の第1四半期決算は、前年同期比で大幅な増収増益を果たし株価も大きく上昇しました。AIブームは未だ健在です。国内半導体銘柄を代表する両社の今後の株価の行方が注目されます。
参考資料
石井 僚一