最近、新しいNISA(以下、新NISA)導入をきっかけとして、保険営業は更に苦戦しているといいます。

なぜそのようなことが起きているのでしょうか。

今回は、2023年以前のNISA(以下、旧NISA)や新NISAによる資産形成層のニーズの変化と、保険営業の最新の苦悩について解説していきます。

1. 旧NISAから新NISAへ移行によるお客様ニーズの変化

旧NISAとは、2014年に開始した少額投資非課税制度です。導入時から比較して、利用者はどの程度変化しているのでしょうか。

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1.1 旧NISA、新NISAが資産形成の大きな鍵になっている

日本証券業協会が公表した「NISA口座の開設・利用状況(証券会社10社・2024年2月末時点)」における「2023年12月末時点におけるNISA口座の利用状況」によると、2014年末には825万口座であったNISA制度口座が2023年末には2263万口座にまで増加しています。

このように資産形成層のニーズが投資に傾いていることが、保険営業は昨今さらに苦戦を強いられていると言われる理由につながるのです。

次の章から詳しく見ていきましょう。