6月14日は、年金支給日です。また、6月14日より年金支給額は増額となります。
では、具体的にいくら年金が増えるのでしょうか。本記事では、6月14日より支給される厚生年金・国民年金がそれぞれいくら増額となるのかを解説します。
現役時代の平均年収ごとの年金受給額の目安についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 6月14日から年金支給額が変わる
年金は、年度ごとに支給額が改定となります。
そのため、支給額が変更となるのは4月分の年金からです。ただし、実際の年金支給額が変更となるのは4月支給分ではなく6月支給分からとなっています。
これは、年金が前2か月分を支給する仕組みであることが理由です。
6月に支給される年金は4月、5月分の年金となるため、6月からの年金支給額が変更となります。
2. 6月から「国民年金・厚生年金」はそれぞれいくら増えるのか
6月14日から支給される年金額が変更となることを確認しましたが、支給額はいくら変わるのでしょうか。
結論、年金の支給額は今までより2.7%の引上げとなります。そのため、今まで月額10万円の年金をもらっていた人の支給額は、およそ月額10万2700円です。
厚生労働省「令和6年4月からの年金額等について」によると、国民年金の満額支給額は月額6万6250円から月額6万8000円になります。
また、平均年収約527万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)のモデル夫婦が受け取る厚生年金と国民年金の合計額は月額22万4482円から月額23万483円に増額です。
このように6月14日より年金受給額が増額となりますが、元々の年金額は現役時代の平均年収などによって大きく異なります。
次章では、現役時代の平均年収別の年金受給額をシミュレーションしていきます。