4. 繰下げ受給に加えて独自の老後対策も
繰下げ受給の効果やデメリットについて解説しました。
公的年金制度に対する不安の声があがりますが、寿命がいつかわからないままで「終身で受け取れる年金保険」は、とても心強いものです。
金額が高い方が望ましいでしょう。
ただし、デメリットがある以上は「繰下げ受給だけに頼る」のはリスクがあります。そもそも、待機している間の収入は大丈夫でしょうか。
誰もが70歳、75歳まで働けるわけではありません。そもそも、「働かずに悠々自適な老後生活を送りたい」という夢がある方もいるでしょう。
どんな老後を過ごしたいかを考えた上で、公的年金以外に自分で行う老後対策を考えてみましょう。
真っ先に貯蓄を思い浮かべるものですが、それだけではありません。
- 長く働くための健康づくり
- 長く働くための資格取得
- 効率よくお金を増やすための資産運用
- 老後の貯金の切り崩しスピードを緩めるための資産運用
- 生活費のダウンサイジング
なども、しっかり検討しておきましょう。もちろん、老後の年金額をねんきん定期便、ねんきんネットなどで把握しておくことが老後対策の大前提となります。
【編集部よりご参考】
年金額は個人によって異なりますが、参考までに厚生年金の平均月額をご紹介します。
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
受給額ごとの人数
- 1万円未満:6万1358人
- 1万円以上~2万円未満:1万5728人
- 2万円以上~3万円未満:5万4921人
- 3万円以上~4万円未満:9万5172人
- 4万円以上~5万円未満:10万2402人
- 5万円以上~6万円未満:15万2773人
- 6万円以上~7万円未満:41万1749人
- 7万円以上~8万円未満:68万7473人
- 8万円以上~9万円未満:92万8511人
- 9万円以上~10万円未満:112万3972人
- 10万円以上~11万円未満:112万7493人
- 11万円以上~12万円未満:103万4254人
- 12万円以上~13万円未満:94万5662人
- 13万円以上~14万円未満:92万5503人
- 14万円以上~15万円未満:95万3156人
- 15万円以上~16万円未満:99万4044人
- 16万円以上~17万円未満:104万730人
- 17万円以上~18万円未満:105万8410人
- 18万円以上~19万円未満:101万554人
- 19万円以上~20万円未満:90万9998人
- 20万円以上~21万円未満:75万9086人
- 21万円以上~22万円未満:56万9206人
- 22万円以上~23万円未満:38万3582人
- 23万円以上~24万円未満:25万3529人
- 24万円以上~25万円未満:16万6281人
- 25万円以上~26万円未満:10万2291人
- 26万円以上~27万円未満:5万9766人
- 27万円以上~28万円未満:3万3463人
- 28万円以上~29万円未満:1万5793人
- 29万円以上~30万円未満:7351人
- 30万円以上~:1万2490人
※国民年金の金額を含む
参考資料
太田 彩子