3. 定額減税で6月の給与の手取りはどれくらい増えるのか

定額減税は、給与から天引きされる税金額が少なくなることで適用されます。それでは、実際に6月の給与の手取りは定額減税によってどれくらい増えるのでしょうか。

月収30万円(年収360万円)の人をモデルに、シミュレーションしてみましょう。

3.1 単身世帯の場合

単身世帯の場合、合計減税額は年間4万円(所得税年間3万円・住民税年間1万円)です。

本来、6月の給与で天引きされる所得税の目安は6750円、住民税の目安は1万2670円となります。そのため、定額減税により増える6月の給与の手取りは1万9420円(6750円+1万2670円)です。

*社会保険料は給与の15%・年収360万円で計算

なお、控除しきれなかった2万580円(4万円ー1万9420円)は次回以降の給与等から差し引かれます。

3.2 配偶者を扶養する場合

また、配偶者を扶養する場合は、減税額は合計で年間8万円(所得税年間6万円・住民税年間2万円)です。

本来、6月の給与で天引きされる所得税の目安は5140円、住民税の目安は8420円となります。そのため、定額減税により増える6月の給与の手取りは1万3560円(5140円+8420円)です。

*社会保険料は給与の15%・年収360万円で計算

なお、控除しきれなかった6万6440円(8万円ー1万3560円)は次回以降の給与等から差し引かれます。

4. 定額減税で浮いたお金を有効に使おう

定額減税で6月の給与の手取りは増えます。そのため、増えた手取りを何に使うのか計画しておきましょう。

資産運用に回したり旅行に使ったりなど、ぜひ自分が満足する使い方をしてみてください。

参考資料

苛原 寛