2. 京都弁の特徴とは?初心者でも何となく気付けるポイントを2つ紹介

京都弁は、宮中で用いられた「御所ことば」と商家などが中心に用いた「町方ことば」の2種類から成り立っています。

かつて都が置かれていたにも関わらず「~弁」だと田舎っぽく聞こえることから、京都弁は「京ことば」と呼ぶ場合もあるそうです。

そんな京都弁には、独特とも言える特徴がたくさんあります。ここでは、初心者でも何となく気付けるポイントを2つ紹介します。

2.1 京都弁のポイント1:「~はる」をよく使う

京都弁の特徴としてまず挙げられるのが「〜はる」をよく使うことです。

大阪弁を含む関西の各地の方言でも敬語表現として「〜はる」を使う場面はよくあるのですが、京都弁では誰かを敬う時以外にも「〜はる」が使われます。

たとえば「バスが来た」を「バスが来はった」、「○○と言った」を「○○と言はる」というように、何気ない場面でも「〜はる」を使用する傾向にあります。

ただし近年は、ビジネスシーンのようなかしこまった場面では共通語を使う人も増えており、聞き分けるのは困難なようにも見受けられます。

2.2 京都弁のポイント2:遠回しな言い方を好む

遠回しな言い方を好むのも、京都弁の特徴のひとつと言えます。

有名なものだと、早く帰って欲しい人に対して「ぶぶ漬けどうどすか?」「ええ時計してはりますな」、ピアノの練習の音が騒がしいことを伝える「お宅のお子さん、ピアノ上手にならはりましたな」などでしょうか。

ただし「ぶぶ漬けどうどすか?」は落語が元ネタになっているとの説もありますし、テレビやインターネットで知られているフレーズを使う京都の人はほとんどいません。

京都弁で遠回しな言い方が好まれるようになった理由としては、首都として政治の中心地としての役割を担っていたことが挙げられます。

直接的な表現を避け、権力者同士の正面衝突を避けたり、お互いの腹の内を探り合ったりする目的があったのだとか。

旅行や出張などで京都を訪れるときには、ぜひ遠回しな言い方を気にしすぎず楽しんでみてくださいね。

次の章からは、お金の県民性について詳しくみていきましょう。