3. 金融業界から異業種への転職が増えている
難易度が高い職種であることから、「自分には向いていない」と感じて転職を検討する人もいるでしょう。金融営業の転職は同じ業種への転職が多いのでしょうか。それとも異業種への転職が多いのでしょうか。
ここからは調査結果を見ながら、金融営業の転職事情について紐解いていきます。
やや古いデータとはなりますが、株式会社リクルートが発表した「2023年 転職市場の展望」を参考に、金融業界の転職の実情について見ていきましょう。
3.1 金融業界の転職市場動向とは
転職マーケット割合を見ると、以下の傾向にあります。
- 同業種転職 2017年度以降17~18%
- 異業種から金融業界への転職 30%前後を推移
- 金融業界から異業種への転職 2021年度以降50%以降を占める
このように見ていくと、金融業界から異業界への転職が非常に多くを占めていることがわかります。
では、金融業界からの転職者についてはどうでしょうか。その推移を同資料から見ていきましょう。
結論から言うと、2016年までは同業種転職のほうが上回っていましたが、2017年から一転して異業種への転職が増加傾向にあることがわかります。
金融業界から異業種への転職が増えているわけですが、どのような背景があるのでしょうか。
ここからは、最近金融業界からの転職で増加傾向にある、異業種転職のメリットやデメリットについてご紹介していきましょう。