2. 2024年度「年金受給額」の標準額と実態

2024年1月に出された通知によると、平均的な夫婦のケースで、厚生年金の受取額は月額23万円程度(夫婦合計)、国民年金はひとり6万8000円です。

  • ※1 昭和 31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808 円(対前年度比+1758円)です。
  • ※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

物価上昇等に伴って2024年より年金額が引き上げとなったため、厚生年金の場合で前年比6001円の増額となりました。

一方で、2022年度時点の厚生年金額は次のとおりです。

一人あたりの平均受給額は、老齢年金でおよそ14万5000円(一人当たり・月額)となっています。

標準的な夫婦のケースを参考とすると、世帯の受給額は一人あたりの平均受給額の二倍よりも少ないケースが多いので注意しましょう。

もし、これらの金額で生活を維持するのが難しいと感じる方は、あらかじめ資産形成を進めておくか、65歳以降も目処が付くまで就労を継続する必要があります。

では、実際に今の65歳夫婦は十分な資産形成が出来ていたのか見てみます。2024年5月17日に公表された最新資料から確認しましょう。