3. 子育て世帯の平均貯蓄額は「723万8000円」

それでは、子育て世帯の貯蓄額はどのような状況でしょうか。

少し前の調査にはなってしまいますが、厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」から18歳未満の子どもがいる世帯の貯蓄額を見ておきましょう。

3.1 児童のいる世帯(母子世帯除く)の貯蓄額の平均は723万8000円

【写真全5枚中4枚目】児童のいる世帯(母子世帯除く)平均貯蓄額

出所:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」をもとに筆者作成

児童のいる世帯の貯蓄額は700万円を超えています。貯蓄額が100万円未満の人は全体の1割以下と少ない結果に。

子どものために貯蓄をがんばっている人や、結婚・出産を早くから想定して貯蓄をしている人も多いと察せます。

その一方、社会格差という問題も見落としてはなりません。貯蓄というものはしたくても、生活費で給与が底をつけばできないものです。

世間でよく言われるように、十分な給与をもらえる人が児童のいる世帯に多いという見方はあながち間違いではないのかもしれません。

最後に、非正規雇用で働く女性の「経済的ゆとり」について未婚者と既婚者を比較してみましょう。