2. 【40歳代】未婚者と既婚者、どちらが経済的に余裕があるのか
一昔前であれば「おひとりさまは自分のために時間もお金も使えてうらやましい」という声がありました。
しかしいつからか、「お金がなければ子どもは産めない」「結婚や出産は金持ちしかできない」という意見が強くなってきました。
ここでは、未婚者と既婚者ではどちらが経済的に余裕のある傾向にあるのかいくつかの観点から見ていきましょう。
2.1 【40歳代のふところ事情】未婚者と既婚者どちらが多い?
40歳代のふところ事情について未婚者(単身世帯)と既婚者それぞれ見ていきましょう。
〈40歳代・単身世帯の貯蓄額一覧表〉
- 金融資産非保有:40.4%
- 100万円未満:11.1%
- 100~200万円未満:5.2%
- 200~300万円未満:4.0%
- 300~400万円未満:3.7%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:4.6%
- 700~1000万円未満:7.7%
- 1000~1500万円未満:6.2%
- 1500~2000万円未満:2.2%
- 2000~3000万円未満:4.3%
- 3000万円以上:4.3%
- 平均:559万円
- 中央値:47万円
40歳代・単身世帯の金融資産保有額の平均は559万円。金融資産非保有の人は全体の40%を超えています。
また、100万円未満の人を含めると、まとまった貯蓄がない人が多いといえます。一方、500万円以上の資産を保有している人は全体の3割程度です。
未婚者は子どもにかかるお金がないため貯蓄できるという先入観を抱かれがちですが、そういうわけでもないようです。
〈40歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表〉
- 金融資産非保有:26.8%
- 100万円未満:9.6%
- 100~200万円未満:8.9%
- 200~300万円未満:4.9%
- 300~400万円未満:5.7%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:7.4%
- 700~1000万円未満:5.6%
- 1000~1500万円未満:7.4%
- 1500~2000万円未満:3.5%
- 2000~3000万円未満:5.3%
- 3000万円以上:6.5%
- 平均:889万円
- 中央値:220万円
同じ40歳代の二人以上世帯では、金融資産保有額が100万円未満の人は全体の4割程度。また、500万円以上の資産を保有している人は約36%でした。
40歳代二人以上の資産保有額は、未婚者(単身世帯)の平均額よりも260万円ほど多くなっています。
この調査では調査対象者の子どもの有無は考慮されていないものの、パートナーがいる人の方が多くの金融資産をもっているのは確かなようです。
次の章では、子育て世帯にピントをあわせて、平均貯蓄額や女性の働き方などの状況をチェックしていきましょう。