物価上昇がなかなか落ち着かず、電気代や食費今後もどんどん高くなってしまうのではないかと心配されている方も多いのではないでしょうか。

老後生活では年金がもらえるから大丈夫、と思っていると思わぬ落とし穴があるかもしれません。

それでは実際に、20万円以上の年金を受給する人の割合はどれくらいでしょうか。

そこで今回は厚生年金を月平均で20万円以上を受け取る世帯がどれくらいあるのか確認していきたいと思います。併せて、最新の平均受給額についても確認していきたいと思います。

1. 【消費者物価指数】2023年度は前年度比「3.0%」アップ、全体的に上昇中

まずは、年金改定にも少なからず反映される「消費者物価指数」を確認します。

総務省から公表された「2020年基準 消費者物価指数(全国) 2023年度(令和5年度)平均」によると、2020年を100とした総合指数は106.3を記録。2022年度比で、3.0%上昇する結果でした。

【写真全4枚中1枚目】2023年度までの消費者物価指数の推移。2枚目では、2024度の年金額モデルを掲載。

 【写真全4枚中1枚目】2023年度(令和5年度)消費者物価指数の動き

出所:総務省「2020年基準 消費者物価指数(全国) 2024年(令和6年)3月分及び2023年度(令和5年度)平均」

その他指標に全体的に指数は上昇し、物価高がつづいている状況が視覚的に捉えられます。こうした物価や賃金の上昇・変動率は、年金や各種保険料にも大きな影響をもたらします。

次の章から、厚生労働省から公表された資料から2024年度の年金モデルを確認していきましょう。