お金がなく、毎月何かしらの請求に手が回らないほど赤字家計から脱出できていない、という人も中にはいるかもしれません。しかし、そういう人でもいくつかのポイントを押さえれば簡単にお金が貯められるようになるのです。
そこで今回は、クレジットカードの督促があるもお金を支払えず最終的には利用停止になり、公共料金の未払い請求もやまず、さらに国民年金や市税も支払っていなかった、まさに破産寸前のOLが毎月10万円貯金できるようになった方法についてご紹介します。
そもそもなぜそこまでお金がなくなったのかを考える
そもそも、彼女はなぜそんな危機的状況になるまでお金がないということに気が付かなかったのでしょうか。「お金のことを考えるのが異常に面倒で、よくわからないからと目を背けてきたのだと思う」と彼女は言います。彼女のように、「私はお金のことはよくわからない」と思い込み、さらに「お金のことがわからない」=「お金のことは放っておくしかない」と漠然と認識したままでは遅かれ早かれ絶望的な状況になっていたでしょう。
案の定、彼女に毎月生活費としていくら使っているのかと聞いてみると、彼女は黙り込んでしまいました。一人暮らしで、自分の代わりをしてくれる人は誰もいないにもかかわらず、彼女は家賃以外のお金をいくら、何に使っているか見当もつかなかったのです。
さすがにそこまで自分のお金に無頓着な人は少ないと思いますが、もし
- 毎月の手取り収入と余るお金
- 毎月何にいくら使っているか
- 何のためのお金をいくら貯めたいのか
の3項目について、ざっくりとでもいいので答えられない場合には注意が必要です。まだ危機的な状況になっていなくても、近い将来彼女と同じような境遇になってしまう可能性があります。
まずは自分がなぜ危機的な状況に陥ったのか、もしくは陥りそうなのか、コンスタントに貯金ができないのかということを分析してみてください。
何のためにお金を貯めるのか考える
お金を貯めなきゃ、とは思うものの、何のためにいくら必要なのかがはっきりしていないとお金を貯めるモチベーションがなく、行動に移しにくくなります。まず、そこだけははっきりさせましょう。
老後のためというのもいいのですが、それでは漠然としすぎていてモチベーションを上げるには足りません。「老後はどういう暮らしをしたい」⇒「そのためには毎月〇万円ぐらい使う」⇒「85歳まで生きるとして、必要なお金は×万円」⇒「30年かけて貯めるなら、毎月△万円貯めることになる」というところまで計算してください。
そこまで具体的になって初めて、目標金額と毎月の貯金額がはっきりしますよね。その老後までの貯金を俯瞰するイメージと、毎月の貯金額にフォーカスするイメージがわかれば、ぐっとお金を貯めやすくなります。
まずは、老後の生活をイメージすること、そして受給できそうな年金額を調べてみてください。将来受け取れる額を知ることは大事です。日本の年金制度は今後も、受給開始年齢などの改定が予想されますが、まずは基本を知ることです。これを知るだけでかなり貯金額の目安がはっきりします。