人それぞれのクセがあるように、お金の使い方にもその人独特のクセがあるものです。あなたのお金の使い方のクセは何ですか? たとえば、「外食やコンビニ食が多いために、食費が同世代の平均よりも高い」とか、「お酒が好きだから飲み会が多く、交際費が手取り収入の2割を超える」など、より客観的な目線で分析してみてください。
 
自分のクセを言えなければ、対策が取れません。対策が取れないということは、解決策が見つからず、現状の課題を打破できないということです。彼女の場合は、「自己啓発」という言葉に弱く、習い事をしたりあらゆる資格試験の勉強をして中途半端になってしまい、身につかずに終わってしまったりというクセがありました。

習い事の教育ローンもそうですし、彼女がクレジットカードで支払っているのはジムであったり、セミナーの参加費であったりとさまざま。彼女はお金の使い方から、自分が「自己啓発」「自分磨き」という言葉に弱く、消費意欲を掻き立てられてしまうということがわかりました。まずは自分の出費のクセを知りましょう。そのうえで、自分のウィークポイントを探り、対策を立てていくことが重要です。

まとめ

いかがでしたか。彼女の場合、家計の改善には4か月、コンスタントに貯金できるようになるまで半年以上はかかりました。ボーナスでまずは5000円でも1万円でもいいので、とにかく貯金のクセを付けることから始めてください。
 
クレジットカードの未払い金額30万円と自動車免許の合宿費用24万円をボーナス全額をつぎ込んで一括返済し、次のボーナスまでの半年で貯めたお金とボーナスで教育ローンの80万円を一括返済。借りているお金があるうちはボーナスを貯金に回さずに、早急にまとまったお金で返済してくださいね。
 
彼女の場合、奨学金も今後ボーナス半分を毎年つぎ込み、毎年60万円を繰り上げ返済するとのことです。毎月のちびちびとした返済がなくなった分、貯金に回す余裕も出てきたと言います。まずは自分を客観的に分析することから始めてみてくださいね。

大塚 ちえ