もし、彼女のようにローンやクレジットカードの未払い分があったり、奨学金があったり、市税・住民税など、自分が「支払わなくてはならないお金」があるのなら、まずはそれの総額を把握してください。
借りているお金なら「利率、残りのお金、毎月の返済日(月末日とか毎月27日だが土日祝の場合は後ろ倒し、などの条件も)、毎月の返済金額、このままのペースならいつ返済し終わるのか」というところまで調べてください。やや面倒な作業ではありますが、これは必ず必要です。利息が高いもの、そして残高が少ないものから返していくのが基本です。
カードローンやリボ払いなど、利息が高いものは早急に返済しましょう。また、残高が少なく、早めに返済できそうなものは返済の優先順位が高くなります。
彼女の場合、クレジットカードの未払い金額が30万円、自動車免許の合宿費用が24万円、習い事のスクール費用が教育ローンで80万円、日本学生支援機構の奨学金が450万円、とかなり厳しいものでした。彼女の返済能力をはるかに超えた金額が彼女の肩に乗っていました。
ただ、怖いことは彼女がこういった総額をはっきりと認識していなかったことです。550万円を超える返済額、これを彼女は明確に認識せずに過ごしていたのです。毎月の支払額だけでなく、全体を把握するようにしてください。
また、ローンが複数ある場合にはまとめることも検討してください。より利率が低いほうへ、より返済しやすいほうへまとめることをお勧めします。複数あると管理もしづらく、1つずつはそれほど大きな金額でなくともそれが複数あると意外と大きな金額になり家計を圧迫します。
彼女の場合も複数社から借りていたため、管理ができておらず、督促されるがまま返済し、家計が圧迫されてまた借りるという悪循環に陥っていました。まずは返済すべきものを整理してください。