3. 注文住宅「トイレ」の後悔ポイント3:2階に設置したが使わない

注文住宅「トイレ」の後悔ポイント3:2階に設置したが使わない

トイレに関する後悔3

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「2階にもトイレを設置したのですが、夏場には熱がこもって暑いし、結局あまり使っていません」

住宅のプランを作成する上では、前述したトイレの設置位置とともに、トイレを何箇所設置するのかも重要な問題といえます。

家族が夫婦2人のみの場合であれば、リビングのある1階の1か所だけにしかトイレがなくてもそれほど困ることはないでしょう。

しかし家族の人数が多い場合や2階に寝室がある場合、2階にもトイレがあったほうが安心です。

朝の出勤時や子どもの通学前にトイレ渋滞が発生したり、夜間に1階まで降りてトイレに行く頻度が増えたりして非常に不便となってしまうためです。

しかしトイレは小さな個室であり、空間の性質上、ドアを閉め切った状態にしていることが多くなります。

2階にあるトイレは夏場にはどうしても熱がこもって暑くなりがち。

したがって2階のトイレでは、夏場の暑さ対策を考えておくことが大切です。

2階トイレの暑さ対策として、以下のようなことができます。

  • 小窓を設けておき、夏場はできるだけ窓を開けて空気を循環させる
  • 小型扇風機やサーキュライト(送風で空気を循環させるサーキュレーターと照明が一つになったもの)を設置する

上記のように、暑い時期でもトイレを快適に使えるような対策を事前に講じておく必要があります。

4. 住宅のプロからワンポイントアドバイス

住宅のトイレを設計するにあたっては適切な広さや数を確保して、最適な場所に配置することが重要になります。

トイレは排泄のために利用する場所なので、臭いや音の問題について十分な配慮をするとともに、各部屋からのアプローチの問題や必要な広さについても事前に良く検討しておくことが不可欠となります。

ほかにも掃除のしやすさや、風通し、明るさの確保、バリアフリーといったことも長く使うためには欠かせない条件といえるでしょう。

本記事の内容を、皆様の注文住宅をプランニングする際に参考にしていただけたら幸いです。

参考資料

亀田 融