1. ペアローンのメリットとデメリット
ペアローンでは、単独で住宅ローンを申し込むときの条件を申込者の両名が満たすことが必要になります。
そんな「ペアローン」ですが、組むとなればどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下に考えられるメリットを挙げていますので、参考にしてみてください。
1.1 ペアローンのメリット
- 申込者2名がどちらも主債務者になれるので、借入額を増やすことができることができる
- 住宅ローン控除の要件を満たせばそれぞれが住宅ローン控除の適用を受けることが可能
- 契約者2名ともに団信(団体信用生命保険)に加入することができる
- 申込者2名がそれぞれ固定金利、変動金利といった異なる金利プランを選択することができる
住宅の価格が上昇している昨今では、ペアローンで借入額を増やすことによって、物件の選択肢が広がることがメリットとして挙げられます。
また、住宅ローン控除の条件を満たせばダブルで節税効果が期待できるのもうれしいメリットです。
さらに、それぞれが団信に加入することによって、一方が亡くなったり重度障害になったりしても、その人の分の残債は保険で完済することができるという安心感もありますね。
一方でペアローンにはデメリットも存在します。
具体的なデメリットを以下に記載しているので、参考にしてみてください。
1.2 ペアローンのデメリット
- 「出産」、「子育て」、「介護」、「転職」などで片方の収入が途絶えた時には返済が厳しくなる
- 借入金額を増やし過ぎてしまう可能性がある
- 簡単にローンの借り換えができない
- 片方に万一のことがあっても、残された方の返済義務はそのまま継続する
- ローン契約時の事務手数料や諸費用(印紙税、登記代行手数料など)が2名分かかる
- 夫婦の場合には、ローン返済中に離婚すると家の財産分与が絡む
ペアローンは、諸費用などのトータルコストが増えるデメリットもあります。
このようにペアローンにはデメリットもあるので、それらを十分に把握した上で利用するかどうかを検討することが大切です。