2. ペアローンに向いている世帯の特徴
ペアローンには前述したようにデメリットも少なくないので、全ての世帯に向いている訳ではありません。
ペアローンに向いている世帯の特徴には次のようなものがあります。
- 夫婦ともに十分な収入を安定的に得ている
- ローンを完済するまでは共働きの予定が立っている
- 今後しばらくは生活スタイルが変わらない
- 十分な生活資金を確保できている
夫婦ともにそれぞれ安定した収入があり、今後しばらくは生活スタイルが変わらないことがペアローンを組む最低限の条件といえます。
一方、夫婦いずれかの収入が不安定であったり、今後生活スタイルが大きく変わる予定があったりする場合には、ペアローンは不向きだといえます。
3. まとめ
ペアローンは同じ物件に対して夫婦または親子などが各自の収入を基準にして個別に住宅ローンを組むので、より高額な物件でも購入することができるようになります。
それぞれが住宅ローン控除の対象になるのが最大のメリットといえます。
近年では共働き夫婦が増えていて、特に若い世帯を中心に、2人でお金を出し合ってマイホームを購入することも珍しくありません。
しかし住宅ローンは長期にわたって返済していくものです。
高額な借り入れをしていると返済中にいずれかが働けなくなったり職を失ったりして返済できなくなるリスクが高まります。
さらに、ローンの返済中に離婚してしまうと非常に手間がかかるというデメリットもあります。
現在は低金利であるものの、変動金利が上昇した場合には返済額が増えるリスクもあります。
したがってペアローンを組む場合にも決して無理をせずに、余裕を持った返済計画を立てておくことが非常に重要です。
参考資料
亀田 融