厚生労働省の「第6回社会保障審議会年金部会」資料によると、遺族厚生年金受給者は女性が多くを占めています。
「どうして男性はこんなに少ないのかな?」「遺族年金の受給要件は?」などの疑問を感じる人もいるでしょう。
本記事では、遺族年金の受給要件と男性がもらいにくい理由について解説します。
記事後半では2024年度の年金額も紹介しますので、万一の事態も想定して将来の生活設計を考えてみましょう。
1. 遺族厚生年金とは
遺族厚生年金は、厚生年金に加入している(または加入していた)人が死亡したとき、その遺族に支給される年金です。
年金が支給される遺族には、配偶者以外に子どもや父母なども含まれますが、遺族年金を受給するのはほとんどが死亡者の配偶者です。
遺族年金の対象となる死亡者の要件は次の通りです。
- 厚生年金の加入中の人(※)
- 厚生年金の加入中に初診日がある病気などが原因で初診日から5年以内に死亡した人(※)
- 1級・2級の障害厚生(共済)年金を受けとっていた人
- 老齢厚生年金の受給権者であった人
- 老齢厚生年金の受給資格を満たした人
※死亡日の前日において、保険料納付要件を満たしていることが必要です。