「遺族年金」は、公的年金制度に加入している方が亡くなった場合に遺族が受け取れるものですが、「妻が受け取るもの」というイメージをもたれがちです。しかし、妻が亡くなった場合は夫が受け取ることも可能です。
そのため、フルタイム共働きの妻が亡くなり、シングルファザーになった夫・子なし夫は遺族年金を受給できますが、受給するには一定の条件を満たしている必要があります。
本記事では、遺族年金の概要を確認するとともに、シングルファザー・子なし夫が受け取れる遺族年金額をシミュレーションしていきます。
1. 「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」がある
遺族年金は、国民年金や厚生年金保険の被保険者であった方が亡くなったときに、一定の要件を満たした場合、遺族が受けとれる年金です。
遺族年金には、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があり、亡くなった方がどの年金に加入していたかにより、受け取れる年金が異なります。
それぞれの受給要件について確認していきましょう。