6月14日(金)は2024年度増額分の年金が支給されます。
この記事では、日本の年金制度をおさらいしていきながら、2024年度の最新の年金額例を紹介します。
年金額は毎年改定されますが、2024年度はいくら増額になるのでしょうか。
また、現代シニアの平均的な年金受給額についても紹介。
2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を一覧で確認していきます。
1. 年金制度をおさらい。2024年度はいくら?
まずは日本の公的年金の仕組みを確認しましょう。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.3 【参考】令和6年度の年金額例
参考までに、最新の公的年金の金額例は以下の通りです。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分※1)
- 厚生年金:23万483円(夫婦2人分※2)
※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808円(対前年度比+1758円)です。
※2平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。
※ただし、2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円(対前年度比+1234円)。また、厚生年金の金額は夫婦2人分となっていますが、これは「40年間会社員として月額43万9000円を稼いだ夫の厚生年金と国民年金」と「40年間専業主婦(もしくは自営業など)だった妻」を想定。
国民年金(老齢基礎年金)の満額は、2023年度が6万6250円、2024年度が6万8000円となりました。
また、夫婦世帯を想定したモデル年金額は、2023年度(令和5年度)が22万4482円で、6001円の増額となり、2年連続での増額改定となっています。
2. 【年金一覧表】60歳代・70歳代・80歳代「国民年金」の平均月額はいくら?
まずは、国民年金の平均月額から見ていきます。
2.1 国民年金の平均月額(60歳代:60歳~69歳)
- 60歳:国民年金4万2616円
- 61歳:国民年金4万420円
- 62歳:国民年金4万2513円
- 63歳:国民年金4万3711円
- 64歳:国民年金4万4352円
- 65歳:国民年金5万8070円
- 66歳:国民年金5万8012円
- 67歳:国民年金5万7924円
- 68歳:国民年金5万7722円
- 69歳:国民年金5万7515円
2.2 国民年金の平均月額(70歳代:70歳~79歳)
- 70歳:国民年金5万7320円
- 71歳:国民年金5万7294円
- 72歳:国民年金5万7092円
- 73歳:国民年金5万6945円
- 74歳:国民年金5万6852円
- 75歳:国民年金5万6659円
- 76歳:国民年金5万6453円
- 77歳:国民年金5万6017円
- 78歳:国民年金5万5981円
- 79歳:国民年金5万5652円
2.3 国民年金の平均月額(80歳代:80歳~89歳)
- 80歳:国民年金5万5413円
- 81歳:国民年金5万5283円
- 82歳:国民年金5万7003円
- 83歳:国民年金5万6779円
- 84歳:国民年金5万6605円
- 85歳:国民年金5万6609円
- 86歳:国民年金5万6179円
- 87歳:国民年金5万6030円
- 88歳:国民年金5万5763円
- 89歳:国民年金5万5312円
※65歳未満の国民年金の受給権者は繰上げ支給を選択した者
国民年金についても65歳以降でみると、平均で月5万円台となりました。
では、会社員や公務員など、国民年金に上乗せする形で厚生年金に加入している人は平均でいくら受け取っているのでしょうか。
ここからは、厚生年金の平均月額を一覧でみていきましょう。