【おひとりさま】70歳代からの老後が不安。貯蓄・年金・生活費の平均はいくらか 2024年度の年金額は2.7％増額も実質目減りに

2. 【70歳代おひとりさま】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

70歳代・ひとり世帯の貯蓄円グラフ

次に貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、中央値でも1000万円を超えています。

最も多いのは3000万円以上で23.6％。一方で貯蓄500万円未満の方はおよそ4人に1人です。

では、老後のもう一つの柱である公的年金の平均額はいくらでしょうか。

厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、70歳代の平均額を確認します。

70歳代の厚生年金額

70歳代の国民年金額

平均は厚生年金で14万円台、国民年金で5万円台でした。

ただし、老後の年金額は、年金の加入状況によって大きく異なります。

日本の年金は2階建てとなっており、1階部分の国民年金は一律の保険料を払い、2階建ての厚生年金は会社員や公務員などが上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払います（上限あり）。

働き方をかえれば年金の加入状況も変わり、老後の受給額は個人差が大きいため、ねんきんネットやねんきん定期便などで早くから自身の受給予定額を確認しておくことが大切でしょう。