5. 働けなくなったときに備えよう
現代は60歳以降も働く方が多く、「長く働き続ければ老後はなんとかなる」なんて方もいるでしょう。
しかし、誰しも老後は体力が衰えますし、病気やケガをするリスクもあります。
まずは老後の柱である公的年金の将来の受給額を把握することが大切なので、ねんきんネットなどを利用して、ご自身の場合を確認しましょう。
年金への不安はつきませんが、一方で公的年金は生涯もらえるメリットがあるので、将来の年金額を増やすために働き方を考えて厚生年金に加入する、収入を増やすなども大切です。
また、貯蓄を増やすために、預貯金は大切ですが、お金に働いてもらう資産運用を取り入れることで効率よくお金を増やすことも可能です。
資産運用にリスクはあるので、しっかり情報収集をして、納得いく運用を検討することが大切でしょう。
加えて、長く働き続けることができるキャリアを考えることも大切です。
複数の選択をもって、ひとりの老後に備えましょう。
5.1 【ご参考】70歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:19.2%
- 100万円未満:5.6%
- 100~200万円未満:5.1%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:4.7%
- 400~500万円未満:2.5%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:5.8%
- 1000~1500万円未満:10.2%
- 1500~2000万円未満:6.6%
- 2000~3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:19.7%
- 平均:1757万円
- 中央値:700万円
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 帝国データバンク「6 月の食品値上げ 614 品目」
宮野 茉莉子