3. ゴミや移動手段の問題、迷惑行為など様々な影響も
何年も前から京都のオーバーツーリズムは話題になっていますが、2024年もさまざまな影響が出ているようです。SNS等で確認できた影響の一部をご紹介します。
- 「街中のゴミ箱に収まらないくらいのゴミが発生し、街の一角が不衛生になっている」
- 「ゴミ箱に入りきらなかったゴミをカラスがつついて歩道に散乱している」
- 「バスのキャパオーバーにより市民の移動手段として機能していないところがある」
- 「バス停でバスを待つ人が道いっぱいに固まり、通行の邪魔になっている」
- 「舞妓さん・芸子さんの追っかけや撮影禁止の場所での撮影」
- 「人が多すぎて歴史的な神社や寺院がテーマパークのような雰囲気に」
- 「行列禁止の場所に早朝から人が集まり、周辺店舗や民家への迷惑になっている」
2025年以降はさらにインバウンド客が増加することが予想されているため、京都の現状が悪化する可能性も考えられるでしょう。
4. 2024年6月から京都市バスが「観光特急バス」を開始
今まで京都市では、地下鉄の利用者を増やすためにバス1日券を廃止したり、観光シーズン中はバスを増便したりと、いろんな対策を行ってきました。
そして2024年6月からは、土日と祝日限定で「観光特急バス」の運行を開始します。運賃は大人500円・子ども250円で、運行ルートは以下の2路線です。
- 京都駅と五条坂(清水寺近くのバス停)を結ぶ路線
- 京都駅から五条坂を経由して銀閣寺に向かう路線
ほかにも朝ラッシュ時の「快速」バスの運行開始、東山方面・金閣寺方面の路線の増便、地下鉄や電車の到着時刻に合わせたバスの運航時刻の調整なども行います。
調整後のバスの時刻表は5月下旬ごろにホームページ等で確認できるようになるので、6月以降に京都を訪れる方はチェックしておくと良いでしょう。