2. 新NISAで23歳から65歳までに2000万円つくるために必要な積立額はいくら?
ほぼ金利の付かない預貯金であっても、23歳から65歳までに毎月3万9000円を積み立ててれば2000万円がつくれます(税金等を考慮しない)。
では、新NISAを活用した”積立投資”で2000万円を形成しようとすると、毎月の積立額はいくらに軽減できるのでしょうか。
運用利回りによって必要な積立額が異なりますので、金融庁の「資産運用シミュレーション」で1~10%の運用利回り別にシミュレーションしていきます。
【運用利回り別】23歳から65歳までに2000万円つくるのに必要な毎月の積立額
- 1%:3万1038円
- 2%:2万4483円
- 3%:1万9034円
- 4%:1万4592円
- 5%:1万1043円
- 6%:8256円
- 7%:6105円
- 8%:4469円
- 9%:3243円
- 10%:2334円
運用利回りが高くなるほどに、積立額は少額になっていきます。
もともと長期という時間を見方にしているため、積立金額は少なくても大きく増やすことが期待しやすいでしょう。
一方で、新卒時にはこのようなNISA制度がなかったこともあり、コツコツ貯金で備えてきた方も多いと思います。
年収が増えても住宅購入費や子どもの教育費など、支出は膨らむばかり。なかなか老後資金まで手が回らなかったという場合、50歳代でNISAを始めても効果はあるのか気になります。
次章では、53歳から65歳までに2000万円つくるために必要な積立額をシミュレーションしていきます。
3. 新NISAで53歳から65歳までに2000万円つくるために必要な積立額はいくら?
新NISAで53歳から65歳までに2000万円つくるために必要な積立額について、同様に金融庁の「資産運用シミュレーション」で、1~10%の運用利回り別にシミュレーションしていきます。
【運用利回り別】53歳から65歳までに2000万円つくるのに必要な毎月の積立額
- 1%:12万106円
- 2%:11万2366円
- 3%:10万4984円
- 4%:9万7957円
- 5%:9万1279円
- 6%:8万4945円
- 7%:7万8948円
- 8%:7万3281円
- 9%:6万7936円
- 10%:6万2903円
老後までの期間が短いほど、当然ながら必要な積立額は高まります。ただし、想定利回りが高ければ積立額は下がるので、効率的に資産形成したい方は検討してみるのもひとつでしょう。
あくまでもシミュレーション上ではありますが、利回り10%で運用できた場合は、6万2903円の積立額で2000万円の形成が狙えます。
しかし、リスクとリターンは背中合わせとなります。10%のリターンが期待できるものは、10%の損失を被る可能性があることを理解しておく必要があります。
大切な老後資金ですから、確実に準備しておきたいものです。資産運用だけでなく、預貯金や保険などとバランスよく、そして個人のリスク許容度に合わせて、計画して備えていきたいですね。