ここ数年、冬の寒い時期が過ぎるとすぐに暑くなってきますね。短い春が過ぎて5月になると、なかには扇風機やエアコンを使用され始めるご家庭もあるのではないでしょうか。
昨今の物価上昇の影響もあり、今年の夏の電気代は例年よりも高くなってしまうかもしれません。「老後生活では年金がもらえるから大丈夫」と思っていると思わぬ落とし穴があるかもしれません。
そもそもシニア生活収入の柱といえる年金について、どのぐらいもらえるのか気になってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今回は、厚生年金を月平均で20万円以上を受け取る人の割合に絞って見ていきましょう。記事後半では、今からできる資産形成の方法3つをご紹介します。
1. 【厚生年金と国民年金】公的年金制度の仕組みをおさらい
公的年金は、現在働いている人たちが支払った保険料から高齢者などの年金受給者に支給される制度です。この年金の資金源には、保険料のほかに年金積立金や税金も使われます。
公的年金は国民年金と厚生年金の2種類に分かれています。国民年金は日本国内の20歳以上60歳未満の全ての人が加入し、保険料は一律です。
一方、厚生年金は公務員やサラリーマンなどが加入できます。保険料は所得に応じて変わり、将来の年金額も加入期間や納付額によって変動します。
この2つの年金制度が重なり合うことから、「2階建て構造」と呼ばれています。
まずは、ねんきん定期便や保険証書などを確認して、自分の加入状況を確認しましょう。
厚生年金などの公的年金は、年収に応じた保険料を支払うため、受給額には個人差が大きくあります。
つまり、月平均で20万円以上受給できる人もいれば、10万円未満の場合もあるというわけです。
次の章からは、金額別の一覧表をつかって厚生年金「20万円以上」もらえる人の割合をみていきましょう。