2. 【2024年度の年金支給日カレンダー】増額分を受け取れるのはいつ?
2024年4月15日(月)は年金支給日でしたが、改定された年金を受け取れるのは「6月」になります。
つまり、2024年4月支給の年金は、まだ2023年度分の年金ということ。
公的年金は偶数月に2ヶ月分が支給される仕組みです。
偶数月に支給される年金は「前月分」と「前々月分」の年金が支払われるため、2024年4月支給の年金は「2023年度2月分」と「2023年度3月分」の年金が支給されることになっているのです。
参考までに、直近1年間の年金支給日と対象月を確認しておきましょう。
- 2024年4月15日:2024年2月分、2024年3月分
- 2024年6月14日:2024年4月分、2024年5月分
- 2024年8月15日:2024年6月分、2024年7月分
- 2024年10月15日:2024年8月分、2024年9月分
- 2024年12月13日:2024年10月分、2024年11月分
- 2025年2月14日:2024年12月分、2025年1月分
- 2025年4月15日:2025年2月分、2025年3月分
このように、年金の支給月と対象月は若干ずれています。
4月支給の年金は2023年度分であり、改定後の年金支給の開始月は6月(2024年度4月分・5月分)となります。
また、前述した2024年度の年金額例はあくまで一例であり、実際の年金額には個人差があります。
公的年金の支給額は働き方や年収・加入期間などによって変わりますので、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して自身の年金状況を事前に確認しておきましょう。
3. 年金支給月を把握して資金計画を立てよう
本記事では、年金支給の仕組みや年金支給月について詳しく解説しました。
2024年度改定の年金額が支給されるのは、2024年6月からです。つまり、2024年4月支給月の対象は「まだ2023年度」となっていることに注意が必要です。
公的年金は人によって受給額に差がありますので、今のうちに自分の受給額目安を確認しておきましょう。
ご自身の年金額について詳しく知りたい方は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などを活用するのがおすすめです。
参考資料
中本 智恵
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学文学部卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。支店にてお客様相談課に配属され、国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、保険商品、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。特に投資信託、保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
現在は株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2024年2月27日更新)。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)