2024年1月19日、厚生労働省より2024年度(令和6年度)の年金額の例が発表されました。
国民年金(老齢基礎年金)の満額は6万8000円となり、2023年度より月額1750円の増額となります。
また、夫婦2人分の標準的な年金は23万483円で、前年度より月額6001円の増額となりました。
4月15日(月)は年金支給日でしたが、支給された年金を見て「増額改定されてない!?」と驚いた方もいるかもしれません。
本記事では、年金支給の仕組みや年金額の改定について詳しく解説しています。最後には年金支給日一覧表を掲載しているので、あわせて参考にしてみてください。
1. 【公的年金】2024年度の年金額は2.7%の増額へ。いくら増えた?
まずは、2024年度の年金額について確認していきましょう。
日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」の発表によると、2024年度の年金額例は下記のようになっています。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分)
- 厚生年金:23万483円(夫婦2人分・国民年金を含む)
国民年金は満額受給を想定した1人分の金額となっており、厚生年金は夫婦2人分の額で、国民年金を含む標準的な年金額となっています。
厚生年金のモデル夫婦となる内訳は下記のようになっています。
- 夫:平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円で40年間就業した場合の厚生年金
- 妻:国民年金(老齢基礎年金)を満額受給
なお、年金自体は増額改定となっていますが、物価上昇率が年金の増額分を上回っていることから、実質的には目減りになっていると捉えられています。
では、そんな「増額改定後」の年金は一体いつから受給できるのでしょうか?
次章では2024年度の年金支給日一覧表を用いて、改定後の年金がいつから受け取れるか確認していきます。