日本銀行の「マイナス金利解除」などで揺れ動く経済。将来の資金問題を真剣に考える人も少なくないのでしょうか。

新NISAのような積立投資には元本割れのリスクがあるものの、資産を増やすために投資を必要と捉えている人は増加傾向にあるといえるでしょう。

しかし、新NISAに関しては「はじめてみたいけれど、実際にどうなるかを知りたい」「何がわからないのかもよくわからない」という相談が意外にもすくなくありません。

今回は、資産運用で1000万貯めるにはどのぐらい積立期間と金額が必要か、実際にシミュレーションしてみました。

新NISAに関する意識調査の結果を踏まえて、2024年1月から生まれ変わった制度の解説もしていきます。

1. 40歳代から「月4万円」積み立てると【65歳で1000万円】に必要な期間は?

金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに、新NISAのような積立投資を「年利3%」で運用して期待できる結果をみていきましょう。

今回は例として「月4万円」ずつ積み立てた場合、1000万円を形成するため必要な期間を試算しました。

1.1 【月4万円・年利3%】の運用で期待できる「新NISA」のシミュレーション結果

新NISAなどの積立投資による積立金額「月4万」の運用成果(年利3%)

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

投資による収益が223万6000円出て、積み立てに必要な期間は16年3か月となります。

ちなみに、貯蓄だけで積み立ててかつ預金金利が0.001%のまま続くと想定すると、積み立てにかかる期間は20年10カ月。大幅に短縮されているとわかります。

今の年齢が49歳以下なら65歳までに1000万円を貯められる計算といえるでしょう。

シミュレーション結果がわかっても二の足を踏んでしまう……という投資未経験者は意外にも少なくありません。

相談者とおなじ投資未経験者は、新NISAのどこに苦手意識を抱いているのでしょうか。