仕事は自分の好きな内容ばかりではありません。時には、あるいはもしかしたらほとんどの場合、自分が興味のない仕事ということもありえます。自分がこれまで経験したことのない仕事に対し、「やったことがないし嫌だな」と思うか「新しい挑戦だからやれるだけやってみよう」と思うかで、その後の仕事の継続性だけではなく、結果も異なってくるのは誰の目にも明らかでしょう。
ある人は同僚が「モチベーションを維持し続けられない」と訴えたとき、上司が「プロである以上、モチベーションを維持できないと口にすべきではない」と答えるシーンを見たといいます。もしモチベーションを維持できない理由が当人の個人的な問題に由来するなら、好奇心はその維持にも役立つでしょう。また、好奇心が旺盛な人はベンチャーなどでは特に重宝されます。
5.感情のコントロールができるか(できそうか)
感情のコントロールができない、いわゆるキレやすい人は周囲の仕事の生産性に大きな悪影響を与えることがあります。たとえその人と直接関係がなくても、それを見聞きした人たちにも嫌な体験を与えてしまいます。感情のコントロールは簡単ではありませんが、仕事はほとんど毎日のことなので、それができるかできないかは重要な問題です。
かつて、いわゆる「圧迫面接」について、そうしたコントロールができるかどうかを見るストレステストだと言い切る人もいました。そのアプローチが良いかどうかの評価は別として、採用側は応募者の感情コントロール能力を見極めたいと考える場面が少なくないということなのかもしれません。
6.話が面白いか
「話が面白い」と評価されるには、先に述べたコミュニケーション能力や好奇心の有無も重要となってくるでしょう。これらがある人は他者との接点が多く、ざまざまな情報を得られるシーンが増えます。
また、これから話をする内容にどのようなネタを取り上げるかという「選択力」、ストーリー展開をどう組み立てるかという「構成力」といった能力とも無関係ではなさそうですし、人と違った視点・切り口で物事を捉えているケースも多いものです。
最終面接に近づいてくれば、30分から1時間程度の面接もあるでしょう。その時間を面接官とともに楽しむことができる人物であれば、一緒に仕事をしている姿を想像しやすいという意味で非常にポイントが高いといえるでしょう。
まとめにかえて
採用面接では多くの場合、いくつかのプロセス、複数人の面接を経て採用・不採用が決まります。また、採用する側も他の面接官がどう評価するかという「ヨコの目」を気にします。後で「なぜあの人にOKを出したの?」と言われることもあるからだと言います。
いずれにせよ、面接で見られているポイントは仕事を一緒にするときに誰もが意識するポイントともいえるのではないでしょうか。
LIMO編集部