最近、老後の心配が増してきた方も多いのではないでしょうか。貯金をしてきたけれど、それだけでは不安…。そんな悩みを持つ方もいると思います。
そこでこの記事では、2024年3月に公開された金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代の二人以上世帯の貯蓄額について解説していきます。
そのうえ、現代シニアの厚生年金と国民年金の平均月額、また2024年度の年金額例をみていきます。
老後資金について考えるきっかけとして、この記事を参考にしてみてください。
1. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄300万円台は何パーセント?
60歳代・二人以上世帯で「貯蓄300~400万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄300万円~400万円未満の割合
- 3.0%
1.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄400万円未満の割合
- 38.7%
1.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2026万円
- 中央値:700万円
貯蓄300万円~400万円未満は1割未満、貯蓄400万円未満でみると約4割となりました。
2. 【厚生年金と国民年金】平均月額はいくらか
では、みなさん年金は平均で月いくら受給しているのでしょうか。
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現代シニアの平均的な年金額も見ていきましょう。
2.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
2.2 国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。