2024年1月、厚生労働省が令和6年度の年金額について公表しました。これによると、2024年4月分からの年金額は2.7%の増額です。
多くの方が現在、65歳から公的年金を受け取り、老後の生活をスタートしていることでしょう。
しかし、現役世代の中には、本当に老後資金が足りるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、60歳以上の世帯に焦点を当て、セカンドライフを送る方々の平均的なお金事情を探ってみます。
また、現代シニアの厚生年金と国民年金の平均月額、また2024年度の年金額例もチェックしていきましょう。
1. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄100万円未満は何パーセント?
60歳代・二人以上世帯で「貯蓄100万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満の割合
- 26.9%
1.2 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1819万円
- 中央値:700万円
貯蓄100万円未満は26.9%でした。
2. 【厚生年金と国民年金】平均月額はいくらか
では、みなさん年金は平均で月いくら受給しているのでしょうか。
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現代シニアの平均的な年金額も見ていきましょう。
2.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
2.2 国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。