日経平均株価がバブル時の高値を更新し、大きな話題となっています。2024年からは「新NISA」が始まっていることもあり、「投資を始めてみようかな」と思っている方もいるのではないでしょうか。
新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が利用できるので、どちらを活用しようか悩んでいる方もいると思います。
今回は、貯まった100万円で投資するならつみたて投資枠でコツコツ運用するのが良いのか、それとも成長投資枠で一括投資するのが良いのか、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて解説します。
1. 積立投資と一括投資のメリット・デメリットを比較
まずは、積立投資と一括投資のメリット・デメリットを比較してみましょう。
1.1 積立投資のメリット・デメリット
積立投資とは、投資信託などの金融商品を一定の金額ずつ積み立てていく投資方法のことです。積立投資には、以下のようなメリットがあります。
- 少額から始められる
- リスクを抑えられる
- 自ら売買タイミングを計る必要がない
証券会社によっては月100円から始められますし、積立投資なら買付タイミングを分散できるため、リスクを抑えて投資することができます。また、毎月決まった日に買付するので、自分で投資タイミングを計る必要もありません。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 短期間で大きな利益を得られない
- 積み立てる商品選びが重要
- 資金が拘束される
積立投資で安定した成果を得るには長期間積み立てる必要があり、短期間で大きな利益を得られる方法ではありません。
また、積み立てる商品によってリターンに差が出るため、商品選びは慎重に行う必要があります。
積み立てた資産はいつでも売却できますが、短期間での売却は積立投資のメリットが薄れてしまう点にも注意が必要です。
1.2 一括投資のメリット・デメリット
一括投資とは、株式や投資信託などを一括で買付し、その後の値上がりによって利益を狙う方法のことです。一括投資には、以下のようなメリットがあります。
- 大きな利益を得られる可能性がある
- 短期間で利益を得られる可能性がある
- 好きなタイミングで売買できる
一括投資なら、売買するタイミングが良ければ短期間で大きな利益を得ることも可能です。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 短期間で大きな損失が出る可能性がある
- 銘柄選択、売買タイミングの見極めが難しい
- 投資経験や知識が必要
短期間で大きな利益を狙える反面、損失が出るリスクも高くなります。また、銘柄選択や売買タイミングの判断を自分で行う必要があるため、適切な投資判断を行うには知識や経験が必要となるでしょう。