LIMOが2023年03月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年03月19日)
お花見の季節がやってきました。桜の花のいのちは数週間と短くはかないですが、その花を美しく咲かせるためには、一年を通じたお手入れが必要とのこと。
人もまた桜と同じように、健康で長生きするためには日頃の心がけが大切ですね。お金の面でもしかり。長寿時代を安心して過ごすためには、現役時代からコツコツと貯蓄を準備しておく必要があるでしょう。
「長生きリスク」なる言葉を耳にすることが増えましたが、働き盛り世代がこのリスクに先手を打つ方法はあるのでしょうか。
今回は、いわゆる「老齢年金世代」である65歳以上のリタイア世帯の「年金収入・生活費・貯蓄」に関するデータを見たあと、長寿時代に向けた老後資金の準備について考えていきます。
1. 【老齢年金世代】65歳以上のリタイア組「国民年金・厚生年金」平均と分布
公的年金の一般的な受給開始年齢である65歳を境に、完全に仕事をリタイアして年金生活に入る人も多いでしょう。
厚生労働省年金局の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、いまのシニアの年金事情を見ていきます。
以下は国民年金と厚生年金の平均受給額です。
1.1 国民年金の平均月額・受給額分布
男女全体・平均年金月額:5万6368円
男性・平均年金月額:5万9013円
女性・平均年金月額:5万4346円
1.2 厚生年金の平均月額・受給額分布
※国民年金の月額を含む
■平均年金月額:14万3965円
■男性の平均年金月額:16万3380円
■女性の平均年金月額:10万4686円
上記のデータを見る限り、受け取れる年金が国民年金のみの場合、年金以外の老後資金を手厚く準備しておく必要がありますね。
厚生年金についても、男女全体の平均額14万円台ですが、個人差・男女差がある点に注意が必要ですね。「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で自分はどのくらい年金を見込めそうか把握しておきましょう。