4. 「自分は貯蓄上手だと思う」と回答した人の割合
自分の老後資金や子どもの教育費などのため、収入の一部を毎月貯蓄に回している方は多いでしょう。
宝くじでも当たらない限り大きな金額を一度に貯蓄することは難しいですから、毎月コツコツ積み上げていくことが大切です。
ソニー生命の「生活意識調査2023」には、「自分は貯蓄上手だと思う」という質問項目も設けられていました。
トップ10にランクインした都道府県は、以下の表の通りです。
- 1位:滋賀県36%
- 2位:大阪府34%
- 3位:宮城県、富山県、兵庫県32%
- 6位:神奈川県、福井県、香川県31%
- 9位:奈良県30%
- 10位:愛知県29%
トップ10にランクインした都道府県のうち、4府県は関西地方でした。
特に滋賀県・大阪府・兵庫県は、ほかのマネー関連のランキング結果にも登場している印象です。
「天下の台所」と呼ばれた大阪、かつて日本の都であった京都・奈良があり、古くから人や物の交流が盛んだった関西地方。
人や物が集まるぶんお金のやり取りも活発に行われ、商人文化が発達したことが、現代の関西人のお金に対する意識の高さの下地になっていると考えられます。
5. 関西6府県の府・県庁所在地の年収と貯蓄はいくら?家計調査の結果を紹介
「生活意識調査2023」では、「自分はマネー関連の知識が豊富だ」と回答した人の割合は大阪府が1位で24%、「自分は貯蓄上手だと思う」と回答した人の割合は滋賀県が1位で36%でした。
関西の方は、お金に対する意識がしっかりしていることがうかがえますね。
それでは、実際の年収と貯蓄はいくらぐらいなのでしょうか。
今回は家計調査の結果をもとに、関西6府県の府・県庁所在地の平均的な年収と貯蓄額を紹介します。
貯蓄額には、金融機関だけでなく有価証券や生命保険の金額も含まれています。
結果を見てみると、関西地方の年収は全国平均を下回っているにも関わらず、貯蓄額は全国平均より多いことが分かります。
関西の人は支出をうまく節約して貯蓄額を増やし、お金を上手に扱っていることがうかがえます。
6. 関西人はお金の扱いが上手な人が多い!?貯蓄額は全国平均を上回っていた
ソニー生命の「生活意識調査2023」では、「自分はマネー関連の知識が豊富だ」と回答した人の割合は大阪府、「貯蓄上手である」は滋賀県が1位でした。
実際に家計調査の結果を見てみると、関西の平均年収は全国平均を下回っているものの、貯蓄額は200万円近く上回っているため、関西人はお金の扱いが上手な人が多いと言えるでしょう。
もしかすると、大阪府には大阪商人、滋賀県には近江商人と、古くから商売に携わる人が大勢いたことが関西人のお金に対する意識の高さに影響しているのかもしれませんね。
参考資料
- 総務省「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表 第8-1表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高」
- ソニー生命「ニュースリリース(2023年度)47都道府県別 生活意識調査2023」
太田 彩子