2. 60歳代・単身の借入額はいくら?

貯蓄額にあわせて、借入額も見ていきましょう。

2.1 60歳代「おひとりさま」世帯の借入金有無

金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、60歳代おひとりさま世帯の借入金有無は以下のとおりです。

  • 借入金あり:14.6%
  • 借入金なし: 85.4%

借入金がない人のほうが多いとわかります。

2.2 60歳代「おひとりさま」世帯の借入金残高

では「借入金あり」と回答した人は、いくらぐらい借り入れているのでしょうか。

60歳代おひとりさま世帯の借入金残高は以下のとおりです。

《借入金残高》平均値259万円・中央値100万円

  • 50万円未満:26.6%
  • 50~100万円未満:20.3%
  • 100~200万円未満:20.3%
  • 200~300万円未満:7.8%
  • 300~500万円未満:7.8%
  • 500~700万円未満:4.7%
  • 700~1000万円未満:1.6%
  • 1000~1500万円未満:4.7%
  • 1500~2000万円未満:0%
  • 2000万円以上:3.1%

借入金残高の中央値は100万円で、最も多いのは50万円未満の26.6%です。

借入金がある人の約67%が借入金残高は200万円未満です。

2.3 60歳代「おひとりさま」世帯の住宅ローン残高

借入の目的はさまざまですが、個人の借入金として金額が大きい傾向にある住宅ローンの残高について見ておきます。

先ほどの調査で借入金残高があると回答した方のうち、住宅ローン残高は以下のとおりです。

《住宅ローン残高》平均146万円・中央値0円

  • 50万円未満:0%
  • 50~100万円未満:0%
  • 100~200万円未満:3.1%
  • 200~300万円未満:0%
  • 300~500万円未満:3.1%
  • 500~700万円未満:1.6%
  • 700~1000万円未満:1.6%
  • 1000~1500万円未満:3.1%
  • 1500~2000万円未満:0%
  • 2000万円以上:3.1%
  • 0または無回答:84.4%

60歳代おひとりさま世帯の住宅ローン残高は平均146万円です。

年金生活に入ってからの住宅ローン返済は大変ですから、早めに返済しておきたいですね。