3. 老後資金のための対策3つ

60歳代の貯蓄と年金についてみてきましたが、やはり年金だけで豊かな老後を送ることは難しい方が多いのではないでしょうか。

そこで、老後対策としてできるポイントを3つ紹介したいと思います。

3.1 公的年金を増やす方法を考える

まずは現役時代に、国民年金のみであれば付加年金を上乗せする、働き方を検討して厚生年金に加入する、また厚生年金なら収入を増やすなどの方法で、年金受給額を増やすことを検討するのも一つでしょう。

年金の受給開始を65歳から遅らせる、繰下げ受給を検討するのも一つです。ただ本当に得かは個人差があるので慎重に考えましょう。

公的年金は受給開始~生涯受け取れる点がメリットです。

3.2 貯蓄に加えて資産運用をする

預貯金に合わせて、自分だけではなく、お金にも働いてもらう資産運用をするのもひとつです。

一口に投資といっても、さまざまなものがあります。

  • 株式
  • 債券
  • 投資信託など

こうした資産は「不労所得」とも呼ばれます。

これらの資産を運用するにはある程度まとまった資金が必要となるのは事実ですし、リスクがあるので情報収集が必要ですが、一方で効率よく老後資金を貯める方法の一つとなるでしょう。

3.3 節約する

預貯金だけではどうにも将来のお金がたまらないと思ったとき、次にとる行動は日ごろの支出の見直しです。

日ごろの出費で代表的なものは家賃、食費、光熱費、通信料、交際費、保険料、税金など。

この中で自分の生活に欠かせないものは残して、節約することで目標に近づくことができるでしょう。

4. 60歳以降のセカンドライフ対策を

今回は60歳代の貯蓄事情や年金受給額について確認してきました。

60歳代で貯蓄2000万円は少数派だと分かりました。

また年金についても何歳から受給するのか、今までどのように働いてきたかが大きく影響します。

上記に挙げたようにいろいろ対策も考えられますが、どれも効果が出るには時間がかかります。

老後に懐をあたたかくするためには、若いうちからの準備が大切です。まずはご自身で老後についてイメージした後しっかり準備を進めていけたら良いですね。

参考資料

山本 大樹