60～69歳の貯蓄額「2000万円以上」実は少数派【2024年度】年金額は2.7％増額へ 最新の厚生年金と国民年金の平均月額はいくらか

2. 【2024年度】年金額は2.7％増額。60～69歳の年金月額はいくら？

では、老後の年金はいくら受け取っているのでしょうか。60歳代の年金額について、厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに確認します。

2.1 2.1 厚生年金の平均月額（60歳～69歳）

• 60歳：厚生年金9万4853円
• 61歳：厚生年金9万1675円
• 62歳：厚生年金6万1942円
• 63歳：厚生年金6万4514円
• 64歳：厚生年金7万9536円
• 65歳：厚生年金14万3504円
• 66歳：厚生年金14万6891円
• 67歳：厚生年金14万5757円
• 68歳：厚生年金14万3898円
• 69歳：厚生年金14万1881円

2.2 国民年金の平均月額（60歳～69歳）

• 60歳：国民年金4万2616円
• 61歳：国民年金4万420円
• 62歳：国民年金4万2513円
• 63歳：国民年金4万3711円
• 64歳：国民年金4万4352
• 65歳：国民年金5万8070円
• 66歳：国民年金5万8012円
• 67歳：国民年金5万7924円
• 68歳：国民年金5万7722円
• 69歳：国民年金5万7515円

一般的な年金受給開始年齢は65歳からなので、65歳以降を参考にしましょう。

国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台ですが、一律の保険料を納める国民年金と違い、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため、個人差が大きくなります。

詳しくはご自身のねんきんネットやねんきん定期便を確認しましょう。

ちなみに令和6年度の年金額は、物価高の影響により2.7％増額となります。

2.3 令和6年度の年金額の例（国民年金と厚生年金）月額

• 国民年金（満額）：6万8000円（+1750円）
• 厚生年金※：23万483円（+6001円）

※平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円）で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額）」。

ただし、マクロ経済スライドによる調整などにより、実質的にはマイナスとなっています。

年金額は毎年度改定され、少子高齢化の日本では今後下がる可能性もあるため、対策をしておきたいところです。