実は、1月は一年の中でもお葬式が多い時期。

故人を偲ぶためのお墓やお葬式は、できればトラブルなどなく、静かな気持ちで準備や手続きを行いたいですよね。

しかし、独立行政法人国民生活センターには、2022年は葬儀サービスについて947件、お墓について1143件もの相談が寄せられているのです。

お墓やお葬式について親族や葬儀会社などと揉めてしまい、トラブルになるケースは少なくないのが現実。

今回はお墓とお葬式にまつわる代表的な5つの金銭トラブルとその解決策を紹介します。

トラブルになりそうな事項をあらかじめ知っておくことが、あなたとあなたの家族を守ることにつながります。

1. お墓にまつわるトラブル1:お墓を建てるお金がない!

みなさんはお墓のトラブルを経験したことはありますか?

sky-and-sun/shutterstock.com

1.1 「お墓を建てるための資金がなく、お墓を建てられない」

いわゆる「一般墓」を建てる費用の相場は約100~150万円程度と言われています。急に相続が発生した場合など、お墓を建てる費用を捻出することが難しいこともあるでしょう。

その際は一般的なお墓に比べてお金がかかりにくい永代供養墓を選ぶのも一案。永代供養墓とは、他の人の遺骨をひとまとめに納骨し、遺骨の供養・管理を霊園や寺院が行う埋葬方法です。

墓地用の土地や墓石が不要であるため費用が安く抑えられ、費用の相場は約50万円ほどです。また、一般的なお墓がよい場合はメモリアルローンを組むなどの方法もあります。