2. お墓にまつわるトラブル2:墓じまいで家族が大ケンカ
2.1 「墓じまいの費用負担について、親族間で揉めた」
墓じまいの費用は祭祀主宰者が支払うことが通例でした。
祭祀主宰者とはお墓の所有権を持ち、お墓を管理している人のこと。昔からの慣習では本家を継いだ長男が祭祀主宰者となっているケースが多いようです。
しかし、現在においては「家を継ぐ」という考え方が古くなっています。また、核家族化が進み、誰が家を継いだのか分からない状態になっていることが多いですよね。
そのため誰が祭祀主宰者か分からないケースも増えています。そのため、お墓に関わっている家族・親戚が全員で墓じまいの費用を負担するという考え方も生まれています。
一方で、年配の人を中心に「長男が支払うもの」と考える人も少なからずおり、しばしばトラブルに発展することもあるようです。
このようなトラブルを解消するには、やはり、家族・親戚で腹を割って話し合うのが最善策でしょう。
少額でもいいので家族・親戚全員に費用を負担してもらい、皆で墓じまいをするということがご先祖様への供養となると考える若い世代も少なくないのでは?と筆者は考えます。
3. お墓トラブル3:お寺から高額な離壇料の請求が!
3.1 墓じまいをするために寺院の境内にある墓地を撤去する時に、お寺から高額な離檀料を請求された
離檀料とは檀家をやめる際に、それまでの菩提寺にお渡しするお布施のようなもの。これまでお墓を守っていただいたことへの感謝の気持ちを「お気持ち」として包みます。
離檀料の相場は地域性やお寺との繋がりの深さ、お寺の格によっても変わってきますが、一般的に10~20万円程度と言われています。また、あくまで「お気持ち」なので、離檀料はお寺から金額を指定されるものではありません。
万が一高額の離檀料を請求された際は、お寺側の要求を鵜吞みにせず、相場を伝え適正な額を支払うよう交渉しましょう。