2. 年代別「1000万円」以上貯めている人と「貯蓄ゼロ」の人の割合

30歳代でこれから資産形成を始める人は、周りの人の資産額がどの程度か気になるかもしれません。

そこで、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」から、各年代の貯蓄ゼロの人と1000万円以上貯めている人の割合を紹介します。

【全体】

  • 貯蓄ゼロ:26.9%
  • 貯蓄1000万円:28.4%
  • 平均値:1150万円
  • 中央値:280万円

【20歳代】

  • 貯蓄ゼロ:40.6%
  • 貯蓄1000万円:2.7%
  • 平均値:185万円
  • 中央値:20万円

【30歳代】

  • 貯蓄ゼロ:26.7%
  • 貯蓄1000万円:15.4%
  • 平均値:515万円
  • 中央値:150万円

【40歳代】

  • 貯蓄ゼロ:28.4%
  • 貯蓄1000万円:21.1%
  • 平均値:785万円
  • 中央値:200万円

【50歳代】

  • 貯蓄ゼロ:28.4%
  • 貯蓄1000万円:30.1%
  • 平均値:1199万円
  • 中央値:260万円

【60歳代】

  • 貯蓄ゼロ:23.1%
  • 貯蓄1000万円:40.5%
  • 平均値:1689万円
  • 中央値:552万円

【70歳代】

  • 貯蓄ゼロ:21.8%
  • 貯蓄1000万円:42.6%
  • 平均値:1755万円
  • 中央値:650万円

2.1 30歳代で貯蓄ゼロは全体の26.7%

30歳代で貯蓄ゼロの人の割合は、全体平均とほぼ同じ約27%でした。

1000万円以上貯めている人の割合は年齢が高いほど多くなるため、30代ではまだ約15%と少なめです。

貯蓄額の平均は515万円ですが、より実態を表す中央値は150万円でした。

これらのことから、多くの30歳代の人の貯蓄額は1000万円にはほど遠いと考えられます。