4. 夫婦で年金月額20万円以上は達成できる?
前章では、一人分の厚生年金の平均月額を見ていきましたが、夫婦2人の場合は年金月額20万円以上を達成することはできるのでしょうか。
本章で、厚生年金と国民年金の男女別の平均月額から、パターン別に夫婦が受け取れる年金月額を見ていきましょう。
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」による、男女それぞれの平均年金月額は下記の結果となりました。
上記表を参考にした「夫婦で受け取れる年金受給額シミュレーション」は下記のようになりました。
- 夫が厚生年金・妻が国民年金:21万8301円
- 夫が国民年金・妻が国民年金:11万3224円
- 夫が厚生年金・妻が厚生年金:26万8753円
- 夫が国民年金・妻が厚生年金:16万3676円
上記はあくまで「平均年金月額によるシミュレーション」ですが、夫が厚生年金を受け取れる世帯であれば、月額20万円以上を受給できる可能性がありです。
一方で夫が国民年金の場合は、夫婦が受け取れる平均年金月額は10万円台となることから、受け取れる年金の種類で老後の収入に大きな差が生じるとうかがえます。
なお、本記事で紹介した年金額は全て「額面」であり、実際はここから税金や社会保険料などが天引きされるため、実際の手取り額ではない点は留意しておきましょう。