2. ジェンダーニュートラルトイレ

アメリカでジェンダーの多様性への配慮を感じたのはトイレです。

2.1 色で性別のイメージを作らない?

まず、大学内のトイレは男女別のトイレの表示が青と赤で使い分けられておらず、すべて青で表記されています。色に関するジェンダーステレオタイプをなくそうという大学の意思を感じます。

日本では性別によって色が変わっていたので、はじめは「間違えて男性用トイレに入ってしまっているのではないか」とひやひやしました。

2.2 ジェンダーニュートラルトイレが多くみられる

さらにアメリカでは、”ジェンダーニュートラルトイレ”が多く見受けられます。

古い建物では見つけることは難しいですが、私の通っている大学では必ずジェンダーニュートラルトイレがどの建物にも最低1つはあります。

株式会社LIXILの調査によると、トランスジェンダーの方の、使っているトイレと使いたいトイレの不一致は、シスジェンダーの方と比較して、オフィスでは37.6ポイント、公共施設では26.2ポイントも高い結果が出ています。

トイレ利用は、⼈間の尊厳にも関わる⼈権のひとつでもあるので、すべてのジェンダーを尊重したトイレを設置することは非常に大切でしょう。

日本でも都市部ではすべてのジェンダーの方が利用できるトイレが見られるようになってきました。設置場所等さまざまな問題を抱えてはいますが、その数が日本各地で増えていくといいですね。