昨年、12月に差し掛かる頃。テレビ番組の中でビートたけしさんが自身の年金額がひと月6万円だと公表していました。

長い間、芸能界の第一線で活躍してきたビートたけしさんの年金額が、ひと月たったの6万円ということに大きな衝撃を受けてきた方も多いのではないでしょうか。

しかし実際、一般人の中でも「両親の年金が少なく、生活が困っているため仕送りをしている」という現役世代の方は意外と少なくありません。

そこで今回は、年金が少なくなる背景やその理由について詳しく見ていきたいと思います

1. 【老齢年金】厚生年金・国民年金の受給額はいくら?

現在のシニア世代の方たちは、実際に年金を毎月いくら受け取っているのでしょうか。

厚生労働省が公表している「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに確認していきます。

1.1  《国民年金》平均額・ボリュームゾーン

〈全体〉平均年金月額:5万6316円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4426

出所:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

受給額ごとの人数:ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」

  • 1万円未満:6万5660人
  • 1万円以上~2万円未満:27万4330人
  • 2万円以上~3万円未満:88万1065人
  • 3万円以上~4万円未満:266万1520人
  • 4万円以上~5万円未満:465万5774人
  • 5万円以上~6万円未満:824万6178人
  • 6万円以上~7万円未満:1484万7491人
  • 7万円以上~:178万3609人