一般的に、定年退職を迎えるのは60歳~65歳といわれます。
その後の老後の生活費については、年金のほか、徐々に取り崩す「貯蓄」から捻出されるでしょう。
ましてや、単身世帯であれば老後の生活を支えるのは自分自身。3月の年度末には定年退職を控える60歳代の方も多く、同じ60歳代は平均でどれくらいの貯蓄をもっているか、気になるという声があります。
同じシニア世代の貯蓄状況を知ることで、具体的な目標金額を決めやすくなるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代・単身世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【60歳代・ひとり世帯】貯蓄200万円以上~300万円未満は何パーセントか
60歳代・ひとり世帯で「貯蓄200万円以上~300万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、60歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄200万円~300万円未満の割合
- 4.3%
1.2 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄300万円未満の割合
- 18.0%
1.3 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1388万円
- 中央値:300万円
貯蓄200万円~300万円未満は1割未満、貯蓄300万円未満でみると約2割となりました。