2. 「受験が終わったら食べよう」を合言葉にしていた
筆者も塾で仕事をしている時、商品を購入し校舎の受付に置いて受験シーズン到来の雰囲気を作るとともに、食べたがっている生徒には「入試が終わったら食べよう」「こっちは合格したら食べよう」と声をかけていました。
当時は定番のキットカット、カールやトッポ(株式会社ロッテ)ほどしかありませんでしたが、それでも生徒達は「食べたいから頑張る!」「どっちも食べたいから合格する」と決意し、入試が終わったその日に開封式を行い、合格発表の日にまた食べるという二段階方式で発破をかけていました。
ただし、ここで問題があります。
受験シーズンは1月から3月ですが受験に絡んだゲン担ぎ商品が店頭に並ぶのは1月中が最も多く、この時期を逃すと探すのに一苦労します。
塾で仕事を始めた頃、公立高校受験者が多いことから1月中は全く購入していなかったところ、2月の店頭にはバレンタイン商品が並び、ゲン担ぎ商品のお菓子が姿を消していたので手に入らなかったという苦い経験をしています。
「自分の担当の生徒の本命校は2月だから」「公立高校受験はまだ先だし」と購入を先延ばしをし、いざ買おうと思ってもスーパーで見当たらないこともあるので気をつけてください。
3. 受験は、塾の先生も緊張している
本番が近づくと受験生はもちろんのこと、親の方も緊張し「受かるかどうか」とハラハラし気が気でない日々が続きます。受験生を担当する先生も「本番まで集中して勉強に取り組めるよう指導する」ことを心がけ、生徒の緊張感や慢心を察して適切な言葉をかけるよういつも以上に神経を尖らせています。
塾は学校とは異なり、成績アップや勉強習慣を身につけさせるためにお金を払って通わせる教育サービスです。お金を頂いている分、顧客である生徒が望むような結果を出すよう指導しなければいけません。
しかし、塾での生徒と先生は「お金を払っているから見合った結果を出さないといけない」というドライな関係ではなく、人生の先輩として接することも多く思春期の生徒にとって良き相談相手になることも珍しくありません。
情が入る分、「何とかして合格を」と気合が入り密かに合格祈願として神社に出向くことや家にゲン担ぎ商品を購入し飾ったり、アルコール断ちやラーメン断ちなどいわゆる「断ち祈願」をして生徒の合格を願う先生もいます。
筆者も定期的な神社への参拝やゲン担ぎ商品購入やチョコレート断ちを経験しています。こうした行為は周囲の人に口を開くものではありませんが、何もやらない先生の方が少数派だと感じています。