3. 2024年こそは貯蓄するために
年収1000万円以上の世帯でも約1割が貯蓄ゼロでした。
高所得貧乏にならないためには、収入が多くても支出を増やしすぎないよう、家計やローンなどを考える必要があります。
また、仕事に育児に家事にと忙しい日々の中で、どうストレスを解消するかというのも支出を増やさないためには大切でしょう。
無理なく貯蓄するには、給料の中から先に貯蓄し、残りで生活する「先取り貯金」が効果的です。一度設定すれば基本的には自動的に貯蓄できるので、無理なく、確実に貯めることができるでしょう。
先取り貯金は預貯金はもちろんのこと、NISA制度を利用して毎月一定額を積み立てることも可能です。
2024年から新NISAがはじまりますが、その「つみたて投資枠」では投資信託やETFを積み立てることができます。
貯蓄ゼロを脱するには、まずは「自動で貯まる仕組み作り」が大切です。
これを機に来年の貯蓄計画をたててみてはいかがでしょうか。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年7月4日更新)